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December 25th, 2024

【イベント開催報告】香港貿易発展局×おもてなしセレクション「アジア市場の開拓がまるわかり&アワード活用が“効く” ブランディング・プロモーション」を開催

 香港貿易発展局とおもてなしセレクションは、海外販路拡大支援プログラムの一環として、「アジア市場の開拓がまるわかり&アワード活用が“効く” ブランディング・プロモーション」を12月17日(火)に開催しました。本セミナーは、小売業やメーカーを含む幅広い業種から40名以上が参加。アジア市場進出における香港を拠点とした販路拡大戦略やアワードを通じたブランディング手法について、専門家による実践的な知見と具体的な成功事例を提供しました。

<イベント当日の様子>
■効果的な海外戦略(谷 高一朗氏:株式会社ティーアンドカンパニー執行役員・海外事業本部本部長)

現在の日本企業が直面している国内市場の縮小傾向と円安という経済環境を踏まえ、海外展開の重要性が強調されました。特筆すべき点として、シンガポール、香港、オーストラリアといった高成長市場への進出が最も注目を集めており、ポイントや詳細が解説されました。

■香港市場の特徴と進出メリット(香港貿易発展局)

 香港市場の特徴と進出のメリットについて、詳細な解説が行われました。香港は、アジア市場のハブとして、地理的優位性と経済的な利点を併せ持っています。特に、一人当たりGDPは約53,000米ドル(2024年時点)*1とアジア有数の水準で、高い購買力を誇る市場です。また、日本製品への需要も高く、食品や生活雑貨、化粧品など幅広い分野で支持されています。実際に、約1,400*2の日本企業が香港を拠点にアジア市場へ進出しており、現地の展示会や商談会を通じて販路を拡大しています。

■アワードを活用した海外展開事例

 日本企業の海外展開支援における具体的な成功事例として、「サンサンスポンジ」を販売する食器洗剤メーカーの株式会社ダイニチ・コーポレーション様の取り組みが紹介されました。同社は日本の魅力ある商品・サービスを発信する「おもてなしセレクション」でアワードを受賞。この受賞をきっかけに様々な海外で開催される展示会の出展を経て、香港、韓国、タイ、アメリカなど海外との取引がスタートし、現在もアジアを中心としたグローバル市場でのシェア拡大を目指して積極的な展開を続けています。

 講演中、参加者がメモを取る姿や、質疑応答と交流時間には活発な議論が交わされました。また参加者からは、「香港の市場特性や、具体的な販路拡大手法が非常に参考になった。」「アワードを活用したブランディングが、とても分かりやすかった」との声が寄せられました。今後も、おもてなしセレクションでは、日本企業の海外展開を支援する様々な取り組みを展開してまいります。

*1:在日本領事館「香港の経済情勢」https://www.hk.emb-japan.go.jp/files/100337931.pdf
*2:JETRO「在香港の域外企業拠点数、2年ぶりに9,000社を上回る」https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/01/2c4644c1c3341d01.html

■セミナー概要

タイトル:「アジア市場の開拓がまるわかり&アワード活用が“効く” ブランディング・プロモーション」

日時:2024年12月17日(火)
   15:30~17:00 セミナー
   17:00〜 交流会

場所:ENGAWA株式会社(〒106-6131 東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 31階)

対象:アジア進出を考えているメーカーの経営者、商品開発者、販売担当者様、おもてなしセレクション受賞事業者様、その他海外販路開拓に関心のある事業者様。

■ゲスト講師プロフィール

谷 高一朗氏(株式会社ティーアンドカンパニー執行役員・海外事業本部本部長)

幼少期の10年間をアメリカで過ごし、大学卒業後は小売業、商社を経て、日本企業の海外進出を支援する日系企業のマレーシア現地法人COOを経験。コロナを機に帰国、日本全国の老舗企業を中心にハンズオン型で各社の海外事業立ち上げ、事業拡大に従事。現在は株式会社ティーアンドカンパニー代表取締役に就任し、同社香港法人TOP&TOP LTD.の新規事業企画部長を兼任。

〈株式会社ティーアンドカンパニー〉

1991年に香港で設立されたTOP & TOP LIMITEDを母体とし、30年以上にわたり日本のブランド、商品を香港やマカオを中心に小売事業、卸売事業、FC事業や販売代行を行う。現在小売事業としてオリジナルブランドの Ans(アンズ)、 iroiro(イロイロ)、FC事業として吉田カバンのPORTERを扱うKURA CHIKA by PORTERを香港で展開(2021年9月現在、香港での店舗数14店舗)。香港を中心に海外における実業経験に基づいたノウハウやネットワークを提供し続ける。

■香港貿易発展局について

香港貿易発展局(HKTDC)は香港のビジネス・プラットフォームを世界各地向けに発信することを目的として1966年に設立された政府系機関です。全世界の50拠点を通じて、中小企業を中心とした香港企業に事業機会を提供するとともに、これらの企業が世界各地でパートナーを探索できるよう支援しております。

https://japanese.hktdc.com/